各国の選挙と政党
各種選挙制度の特徴
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2006 2009 2012
各種選挙制度の特徴を整理
民意の反映と集約のバランス 得票率と議席率の関係
小選挙区制 比例代表制
特徴 民意=得票率を議席率に正確に反映しない。
意の集約機能。
・民意=得票率を議席率に正確に反映する。
意の反映機能。
・比較第一党(最多得票率政党)に成績(得票率)
以上の大幅な議席を与える。プレミア
・勝敗が明確に示される。多い
政権交代が起きやすい
・勝敗が明確に示されない。多い
現職優位で新陳代謝が
 小選挙区制
特徴:
・民意=得票率を議席率に正確に反映しない。民意の集約機能。
・比較第一党(最多得票率政党)に成績(得票率)以上の大幅な議席を与える。
=プレミア:得票率以上の議席率を得られる。

長所:
(プレミア効果で)一党で過半数がとりやすい。政権の安定が確保できる。
・勝敗(結果)が明確に示される

短所:
・無理やり2大陣営に国政を2分する。2大陣営が(秘密)協定を結ぶと国政を牛耳ることが可能。
・第三の勢力の道は極めて厳しい。中小政党は大政党の系列に入ることでしか議席獲得できない。
・広く支持を集めなければならないので、政党から距離をおいた無所属議員が続出。
自分の政策を曖昧にもできる。この結果、政党政治の定着、成熟に寄与しないことも。
 比例代表制
特徴:
・民意=得票率を議席率に正確に反映する。民意の反映機能。
・一つの区の定員が多いから多党制になりやすい。
・政党が基本になるので政党政治の定着、成熟に寄与。

長所:
・様々な公約を掲げた政党に議席獲得の機会がある、少数意見の尊重。
・政党が基本になるので政党政治の定着、成熟に寄与。

短所:
・無所属という存在を許さない。人物が加味できない。
・一政党(連合)で単独過半数をとるには、通常極めて困難。
・多党制では政権安定性がなくなる可能性も、一部の圧力団体化した政党に国全体が振り回される場
合も。
*2大政党制の国も先進国や欧州に複数存在する。スペイン、ポルトガル、
・比例名簿順位作成者に権力が集中、政党内部の硬直化。こういう点から、非民主的という見方もあ
る。
*順位を付けない方法もある。非拘束名簿式
 小選挙区、比例代表並立制
特徴:
問題点の多い上記2制度の欠点を克服する為に考えられた制度。要は議席を2つに分け、
小選挙区、比例代表を同時に実施するだけのこと。
結果議席配分にもよるが、民意の反映と集約のバランスがとれる。

長所:人物、政党両方加味できる。

短所:
 小選挙区、比例代表併用制
特徴:
小選挙区での死票を比例代表で反映させる(死票を集計し比例議席で復活させる)。
結果、得票率と議席率の関係は比例代表制と同じになる。
有権者は選挙区に一票を投じる一人一票制。

長所:
比例代表制では無所属が不可だがこの制度では選挙区から出馬できる。

短所:
結果は比例代表制と同じになる。
採用国:ドイツ1945、ボリビア2005〜、チュニジア、ニュージーランド1996〜
 中選挙区制
特徴:
一人区から複数人区まで定数がばらばら。(ブロック)比例代表制と小選挙区制が混在しているような
感じ。
結果定数配分にもよるが、民意の反映と集約のバランスがとれる。採用国は極めて少ない。

長所:
人物、政党両方加味できる。

短所:
単独過半数を目指すには、同じ政党の候補者が同一選挙区に複数人立候補する必要がある。
実際の運用段階での各制度の問題点
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複数政党制民主主義研究所